ペットウィズ

PET WITH INTERVIEWインタビュー

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関わる全ての人を幸せにしていきたいです!

ペットウィズ(瀬戸商事株式会社)取締役三井滋夫

ペットウィズ(瀬戸商事株式会社)の取締役、三井滋夫さんは、商社からペット業界へと異なる道を歩んできた実力派。彼のキャリアは、ジャズピアノから始まり、営業職や人事部長を経て、現在はペット業界で新たな挑戦を続けています。彼の目指すものは、単なる業績向上に留まらず、「関わる全ての人を幸せにする」という信念。今回は、その多彩な経歴と未来に向けた取り組みについてお話を伺いました。

三井滋夫

簡単にこれまでの経歴を教えてください。

2003年に東証一部上場企業の総合商社に、はじめは営業として入社しました。
正直、僕は就職するつもりがそもそもなくて。ジャズピアノでご飯食べていこうと思っていたんです。それが父親の猛反対にあい、大学四年の10月頃から就職活動を始めました。
そのときに居酒屋でバイトをしていて、店長をやっていたんです。その経験から、人と接するのが面白いなと思っていました。そういう単純な理由から営業職を選んだんです。
入社して半年ほど経ったときに山梨に転勤になりました。僕、最初断ったんです。断った理由は、当時組んでいたバンドメンバーと離れるのが嫌で。今思えば可愛い理由でした(笑)
そうしたら、人事をやることになって。
その会社は、営業の世界では厳しい会社で当時有名でした。でも、それが僕には肌に合ったんですよ。確かに厳しいけど、結果を出すときちんと褒めてくれたり。
あと、当時の上司が過去よりも未来を見ている方でした。「俺たち今はこうだけど、必ずこうなっていこうな!」という、そういうのがすごく好きで。
それで、採用の仕事からスタートして、入社一年後に大阪の人事の責任者をやらせてもらいました。

入社一年後ですか!

はい(笑)そこから色んなところに行きました。沖縄とか、石巻市とか14回転勤して、人事関連を中心とする様々な業務にかかわっており、最後は地域の人事を総括させて頂いておりました。
そして2015年に、子会社が独立するということになって、人事部長でこないかと誘われたんです。
今の環境ももちろん悪くない。だけど、独立する社長のことは昔から知っていましたし、僕としては未来に向けてチャレンジしていきたいですしね。それで独立した会社に移って、仙台に来たんです。
そしてちょうど一年ほど前に、瀬戸商事とジョイント致しました。当初社長からは、人事をやるというミッションを受けたんですが、トリミングとか動物病院の総括をしてほしいと言われて、今に至ります。

これまでペットに関わる経験はなかったけど、チャレンジすることになったんですね。

そうなんです、青天の霹靂(笑)

今お話し頂いた中で「未来へ向かって」というところがわたしには印象深かったのですが、その思いは現在にも繋がっていますか?

そうですね、こちらが我々で作った経営理念です。
僕としてはお客様や取引先の方々を大切にさせて頂きながら、従業員を幸せにしたいんですよ。
それをやっていくためには、経営的なところでいうと増収増益をしていかないといけないなと。それが成し遂げられて初めて、お給料として還元できたり、福利厚生を充実させたりができます。それは未来に繋がる話ですよね。なので今の僕のミッションは、各店舗の現場のフォローをやりながら、例えば採用なんかもそうですよね。それに新規展開をどうするかなど、未来に向けての取り組みを行っています。

店舗内での業務はどのようなことをしているんですか?

朝は大体一番に来るんですけども、じつはここに拘っています。メンバーと一緒にオープンの準備をします。
ペットホテルにいるワンちゃん猫ちゃんの床替えをしてあげたり。それが終わったら、接客や大型のワンちゃんのシャンプーをしたり、電話の対応をしたり。現場にどっぷり入りながら、空いてる時間ができたら先ほど話した未来に向けての業務を行います。

三井滋夫三井滋夫

現場が新体制になったとお聞きしているのですが、具体的にどのような面が変わったのですか?

新体制になって僕らがやったのは、本部のメンバーが現場に入り込むということです。これまでは受付に誰もいなくて、お客様が来店したらトリミングメンバーが手を止めて対応にあたっていました。生き物が相手の仕事なので、センシティブな状況ですよね。それが僕がフォローすることによって、作業をスムーズにすることが可能になりました。新しくお迎えしたワンちゃんたちのシャンプーも僕が行うので、スタッフたちはトリミングに集中できます。細かいところではありますが、そういう面で売上げアップにも繋がります。「いいからやれ」ではなく、「一緒になってなろうよ」という雰囲気作りを心掛けています。それと、これまではなかった朝礼を始めました。

新しいことを始めると、現場のスタッフさんたちは嫌がりませんでしたか?

初めはそうでした、でも、僕はこう言ったんです。「2分だけ頂戴」って。
僕も朝の作業を手伝うし、と。朝礼でダラダラ話すつもりはなくて、数字の共有や重要伝達事項など重要なポイントだけ話すようにしています。

朝礼を始めてからのブーイングはありませんでしたか?

それはなかったです。僕は新しいことを始めるとき、必ず面談をするんですよ。すると、事前に話は済んでいるのでみんなスムーズに受け入れてくれました。こういったやり方はこれまでの経歴の中で、学んだというより身についたことかもしれませんね。

三井滋夫

ここまでお仕事に関わることをお聞きしましたが、次は三井さん自身について教えてください。
趣味が音楽だと聞いていたのですが、リフレッシュ方法も音楽を聞いたり演奏することですか?

そうですね、ピアノを演奏したり家族でバンドをやったりが多いです。

音楽以外で何かありますか?

ないです(笑)仕事をしているか、音楽をしているか。この二つですね。

音楽で自分の中のオンオフを切り替えられるんですね。

昔は確かにオンとオフの切り替えっていう感覚だったんですよ。でもいつの頃からか、仕事中の自分も含めて僕の人生なので、オンもオフもないかなって思い始めました。強いていうなら、オフの時は家事をやっていますね。僕の中で「関わった人は幸せになってほしい」という思いがあって、シンプルにいうと人が喜ぶ顔が見たい。家事をやることによって、家内が楽をできますよね。それは僕の中では大きいです。

言わば趣味は人を幸せにすることですね。

いい表現ですね(笑)

従業員たちにとって、どんな存在になりたいと思っていますか?

絶対的存在になりたいですね。この人に相談すれば大丈夫とか、背中を見せ続けたいです。例えば、仕事でミスをしてしまった時のフォローでいうと、
僕からはお客様に対して「責任者は私なので、何かあったら些細な事でも私宛てにご一報いただけますか」とお伝えします。そして、スタッフには「やってしまったことは仕方ない」と言いました。やってしまったことを責めるのではなく、大事なのはどうすれば防げたかなとか未来のことなので。
話はずれるのですが、従業員が退社するとき僕はすごく反省するんです。辞める理由はみんな様々なんですけど、これまでの経歴の中でいい辞め方じゃなかったなという方はもちろんいるんですよ。思うのは、辞めなくても済むように会社として何かできなかったのかなって。実は人が辞めるとき、影ながらすごく落ち込むんですよ僕。

そうなんですね。やっぱりお聞きしていると、根本は「人のために」なんですね。

でも、あるときを境に変わったんです。社会人になりたての頃は、僕は典型的な俺様主義だったんです。お恥ずかしい話、組織を壊してしまったこともあります。

変わったきっかけは何ですか?

色んな仕事をさせてもらう中で、「何で僕は人と関わってるんだろう」と考えたことがありました。そのときは採用を総括していたんですけど、僕の発する一言一言がこの人の人生を変えるなって改めて思ったんです。その頃からですかね、伊達や酔狂で責任者やっちゃダメだって。

三井滋夫

モチベーションの保ち方は何ですか?

僕の中で、モチベーションなんて言ってる場合じゃないよねっていうのがあるんです。なので、僕が暗いとか落ち込んでるとかあり得ないです。
でも人間ですからどこかで疲れたな、今日頑張れないなという日はあると思うんです。誤差だと思っています。

なるほど(笑)では、仕事を通して人を幸せにしたいという気持ちが一番の情熱なのでしょうか?

ある意味ゴールもそこですし、そのために何をするかというと現在の出来事を未来へ向けてのことをシンプルに一生懸命やるだけですね。良くも悪くも、あまり過去を気にしないんですよね。未来に対して集中してどれだけできるかという。だから、どれも本当の三井くんなんです。仕事をしているときも、プライベートのときも本当なんですね。

自分のテーマソングにするとしたら、何かありますか?

いやぁ、何だろう難しい!(笑)強いて言うなら、オレンジレンジの『花』ですね。歌詞もそうですし、この曲が主題歌として使われていた『いま、会いにゆきます』という映画の中の「幸せにしてあげられなくてごめん」という台詞にも共感する面があります。

ペットウィズというお店を今後どういう店にしていきたいですか?

本当に、従業員を幸せにしていきたいですね。大きな話になりますが、僕は本気で業界を変えたいと思っています。生体に対してはもちろん、店舗にきてくれる研修生さんの扱いや従業員のお給料もそうです。

最後に、一緒に働く仲間たちに一言お願いします。

みんながベットウィズで働いてよかったと心から思えるように、僕が一番努力していくので一緒に苦楽共に頑張っていきましょう!

インタビュアー・鈴木シア
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